一本松
いっぽんまつ
名詞
標準
solitary pine tree
文例 · 用例
五 旅人の「山」 万坊ヶ原の一本松は、暁の暗に隠れた、那須野ヶ原あたりの開墾地にありそうな、板葺小舎から、かんがりと燈がさす。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
もしこれ等が皆な消え失せて山上に樹っている一本松のように、ただ一人、無人島の荒磯に住んでいたらどうだろう。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
しかし、それなら和太郎さんは、帰り道を一本松と茶屋の前にとってはならなかったのです。
— 新美南吉 『和太郎さんと牛』 青空文庫
そして一本松と茶屋の前を通りかかりました。
— 新美南吉 『和太郎さんと牛』 青空文庫
――一本松と、そこの一基の燈籠である―― おなじ一本松という――名所が、故郷なる金沢、卯辰山の山の端にあって、霞を絡い、霧を吸い、月影に姿を開き、雨夜のやみにも灯一つ、百万石の昔より、往来の旅人に袖をあげさせ、手を翳させたものだった、が、今はない。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
「一本松の先に、ちょっとここを上って見よう。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
そういえば、お対手は、姪、尼でもや、酒だけは黒松の、それも生一本やで、何と、この上の町、ここでの名所、一本松というてもいいやろ。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
「ああ、そうじゃ……あんたの故郷にもおなじ名の名所があったに――一本松―― ……忘れもせんぞに、私が十三か四の頃や、洞斎兄さえ、まだ、尾山(金沢を云う。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
作例 · 標準
津波にも耐え抜いた一本松は、復興のシンボルとして人々の心に深く刻まれた。
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広大な草原の中に、ぽつんと一本松が立っている風景は絵になる。
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あの丘のてっぺんにある一本松は、昔から村を見守ってきた。
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