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枯朽

こきゅう
名詞
1
標準
文例 · 用例
之を仔細に檢すれば、近く火山の灰を降らしたるより麓に達する間、樹木の簇生するもの皆枯朽して道に見る所のものゝ如し。
長塚節 草津行 青空文庫
そして人知れず行われている樹木の成長と、枯朽とを静かに見入ったり繁みの中から水のように滴り出る小鳥の歌にじっと聴きとれたりした。
薄田泣菫 艸木虫魚 青空文庫
上なる枝に、頭をおさへられて、日光をうくるに由なきを以て、いづれも斯くは枯朽せる也。
大町桂月 飛鳥山遠足 青空文庫
是に於て、彼は戦鼓を打ち旌旗を連ね、威風堂々として、南信を出で、軍鋒の向ふ所枯朽を摧くが如く、治承四年九月五日、善光寺平の原野に、笠原平五頼直(平氏の党)を撃つて大に破り、次いで鋒を転じて上野に入り、同じき十月十三日、上野多胡の全郡を降し、上州の豪族をして、争うて其大旗の下に参集せしめたり。
芥川龍之介 木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌) 青空文庫
読者が今眼前にひらいている書物は、中断や例外の個所や欠点はあるとしても、初めから終わりまで、全体においても、局部においても、悪より善への、不正より正への、偽より真への、夜より昼への、欲望より良心への、枯朽より生命への、獣性より義務への、地獄より天への、無より神への、その行進である。
LES MISERABLES レ・ミゼラブル 青空文庫