鞅掌
おうしょう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
being busy with
文例 · 用例
文三はお勢よりは気まりを悪がッて口数をきかず、この夏の事務の鞅掌さ、暑中休暇も取れぬので匆々に出勤する。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
勝、大木、大隈の諸政事家はこの間もっぱらその主任の政に鞅掌し、廟堂の大議は多くかの人々をもって決定せしにあらざるか。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
伯すでに内政の更始に当たれるが、その同僚たる井上伯は当時の任にありて、かの維新以来の大問題たる条約改正の業に鞅掌し、着々歩を進めて外交的会議を東京に開くに至れり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
今天下の士君子、もっぱら世事に鞅掌し、干城の業を事とするも、あるいは止むをえざるに出ずるといえども、おのずからその所長所好なからざるをえず。
— 福沢諭吉 『中元祝酒の記』 青空文庫
もし孔子が政界に志を得て、國務に鞅掌して居つたら、或は著述の餘暇に乏しく、從つて經書を十分に筆削し得なかつたかも知れぬ。
— 桑原隲藏 『支那史上の偉人(孔子と孔明)』 青空文庫
かような事を、くどく書きつづけるのは、繁忙な職務を御鞅掌になる閣下にとって、余りに御迷惑を顧みない仕方かも知れません。
— 芥川龍之介 『二つの手紙』 青空文庫
然れ共予の本党に対する関係極めて旧く、明治十五年改進党組織の初より諸氏の後に随つて鞅掌し、其の一変して進歩党となり、再変して憲政党となりまた憲政本党となるの今日に至る迄、先輩の訓を奉じ、同列と喜憂を共にし、諸氏と進退を同じくし、自ら紹介せし議員も亦少しとせず。
— 木下尚江 『自由の使徒・島田三郎』 青空文庫
この事は茶山翁も「初千祺為吏以為吟哦廃務既聞其事漸理以為雅事必堕而其詩如斯千祺洵不可測矣」と心配もしたが、しかし先生の俗務の鞅掌は決してその詩に禍をしなかつたのみならず却つてそれが先生の詩を内容的に深めてゐる。
— 中村憲吉 『頼杏坪先生』 青空文庫
作例 · 標準
例句