半盲
はんもう
名詞名詞-の形容詞
標準
half blind
文例 · 用例
半盲になつてゐる目が、薄暗い食堂の中の物を見分けるまでには、余程暇が掛かる。
— DAS FAMILIENFEST 『祭日』 青空文庫
あたたかにうち黄ばむ写真屋の古きならびは、半盲目の病児らの日向ぼこをば見るごとく、掲げたる鈍き写真のうちにくはせ者の女役者の顔のみ白く、罎ならぶ※のそば、露台にダアリヤの花ただひとつ赤けれども、なべてみな色もなし、入口の静かなる空椅子のうへに、みよりなき黒猫ぞひとりまた背を高めたる。
— 北原白秋 『浅草哀歌』 青空文庫
そうかと思うと大人まで加わって、半盲目の染物職人に残酷きわまるいたずらをしかける。
— 宮本百合子 『マクシム・ゴーリキイの人及び芸術』 青空文庫
俺の眼前に展べられたる人生の姿は、恰も半盲の前に擴げられたる自然の風光のやうに、微かなる明暗の交替を現ずるのみで、未だ曾て豁然たる新風光を呈露した事がなかつた。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第二』 青空文庫
まるきり心霊の知識を欠ける人類は半盲人である。
— SPIRIT TEACHINGS 『霊訓』 青空文庫
妾のお源は殊勝らしく數珠など爪繰つてをりますが、身體は思ひの外立派で、ずゐぶん半盲の大男一人を、殺せないことはないかも知れません。
— 小判の瓶 『錢形平次捕物控』 青空文庫
多賀ちゃんが目白にいた時代は私の大忙しの時代で、ああいう活気はこの半盲さんには望めませんから。
— 一九四二年(昭和十七年) 『獄中への手紙』 青空文庫
人手が揃って静かに陽なたぼっこが出来るような全体の世の中なら、言ってみれば私も半盲になるような途方もないことはあり得ないわけで、一事が万事ね。
— 一九四二年(昭和十七年) 『獄中への手紙』 青空文庫
作例 · 標準
事故で片方の視力を失い、彼は右目が半盲の状態になった。
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祖父は加齢により白内障を患い、左目が半盲になってしまった。
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彼は生まれつき半盲なので、遠近感が掴みにくいという不便さがある。
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