長広
ちょうこう
名詞
標準
文例 · 用例
きょうはひとつまた、僕の長広舌を聞いてもらいます。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
柾生は、いかにも興味ありげに、慶一の長広舌をきいてくれた。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
ただ単に、貴方の不在証明をいっそう強固にすればいいのでしたからね」 その間レヴェズは、タラタラと膏汗を流し、野獣のような血走った眼をして、法水の長広舌に乗ずる隙もあらばと狙っていたが、ついにその整然たる理論に圧せられてしまった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
「いや、それはいずれまた聴くとして」と慌てて検事は、似非史家法水の長広舌を遮ったが、依然半信半疑の態で相手を瞶めている。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
深更になった時分信長広間に出で、さいと云う女房に何時かと尋ねた。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
競場で鍛い上げた胴間声を揺すって湊屋一流の怪長広舌を揮い始めた。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
天下の政治を料理するなどと長広舌を振ひ乍ら、其人の生涯を見れば奈何だらう。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
沼南の直截痛烈な長広舌はこの種の弾劾演説に掛けては近代政治界の第一人者であった。
— 内田魯庵 『三十年前の島田沼南』 青空文庫