燦光
さんこう
名詞
標準
文例 · 用例
それから、レヴェズを見つけて連れて来ることなんだ」 ようやく悪夢から解放されたような気持になって、旧の礼拝堂に戻ると、そこには再び、装飾灯の燦光が散っていた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
いわば明治という日本の時代の燦光であった。
— ――鴎外・漱石・荷風の婦人観にふれて―― 『歴史の落穂』 青空文庫
三 竹童をとり逃がして卜斎は、不意の燦光に目をいられて、一時は、あたりがボーッとなってしまったが、廊下を走ってゆく足音を聞きとめると同時に、「うぬッ」 憤然として、その真ッ暗な部屋からかけだした。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
そして、束ねたような無数の槍の穂だけが、ぎらぎらと陽を刎ね返し、その燦光で武者たちの塊りもけむるばかり、ただ、にらみ合っていた。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫