開道
かいどう
名詞
標準
文例 · 用例
坂を上りつめると広い新開道があった。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
日暮里の方に向って、うちから半丁ばかりのところに大疎開道が出来たということには何かの理由があるでしょうね。
— 一九四五年(昭和二十年) 『獄中への手紙』 青空文庫
電車に乗って何処をまはってか、第一会場へ行って見たのですが、たゞもうごちゃ/\目のまはる様にならべられて、札幌の開道博覧会と別に変りはありませんでした。
— 知里幸恵 『手紙』 青空文庫
火の手が一ヶ所からくるわけではなく、焼夷弾をマンベンなくバラまかれるのだから疎開道路などは一文の値打もないのである。
— 坂口安吾 『日月様』 青空文庫
橋向には広漠たる空地がひろがっていて、セメントのまだ生々しい一条の新開道路が、真直に走っていたが、行手には雲の影より外に目に入るものはない。
— 永井荷風 『元八まん』 青空文庫
一首の意は、信濃の国の此処の新開道路は、未だ出来たばかりで、木や竹の刈株があってあぶないから、踏んで足を痛めてはなりませぬ、吾が夫よ、履をお穿きなさい、というのである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
明治十八年竣工、北白川宮の台臨を仰いで開道式を行ったが、前にも書いた雪崩で間もなく駄目になった。
— 石川欣一 『山を思う』 青空文庫