弛める
たるめる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to slacken
文例 · 用例
が、さうした故意とらしい女の仕草が油斷を作らせるためではないか知らと思ふと、私は警戒の氣持を弛める譯にはいかなかつた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
これで思わず手を弛める隙を見て、彼は一足|踏込んで当の仇の市郎に突いて蒐ると、対手は早くも跳ね起きて、有合う衾を投げ掛けたので、小さい重太郎は頭から大きい衾を被って倒れた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
腥さい血汐に眼鼻を撲たれて、思わず押えた手を弛めると、敵の亡骸はがっくりと倒れた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
弟が左の手を弛めるとそこから又息が漏ります。
— 森鴎外 『高瀬舟』 青空文庫
行方も問ふな、名も問ふな、弛める弦の音にも似て、風にわななく一ふしの弱きしらべを聞けな、唯。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
女は狡猾な鳩のやうなもので、男がうつかり掌面を弛めると、直ぐぱた/\と飛び出す。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
その意志を弛める時私はかなしみに敗けてしまうのです。
— 倉田百三 『青春の息の痕』 青空文庫
身体を崩すことが出来ないばかりでなく、同じ様に一刻も心を弛めることが出来なかつた。
— 加能作次郎 『世の中へ』 青空文庫
作例 · 標準
帰宅してすぐに、きつく締めていたネクタイを弛めて大きくため息をついた。
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犯人を追い詰めた刑事だったが、一瞬の隙を見て警戒を弛めてしまった。
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ギターのペグを回して弦を弛め、楽器をケースにしまって保管する。
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