救解
きゅうかい
名詞
標準
文例 · 用例
しかし救解のために五百が屋敷から来たので、沙汰罷になった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
此人が先生の傍にゐたら、万一事端の生ずることがあつても、先生を救解することが出来ようとおもつたのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
京に帰れば播州姫路藩より西本願寺の連枝本徳寺を経て依嘱する所あり、即ち西郷大久保の両参与に議り、かの藩のために佐幕の嫌疑を救解せり。
— 與謝野禮嚴 『禮嚴法師歌集』 青空文庫
物価暴騰の苦痛を分ち、社会的不平を共にする点について同じく民衆の一人であることを光栄とする私ですが、その余りに常軌を逸して、暴徒となり、或者は強盗ともなった彼らの行為に対しては、これを救解すべき所以を知りません。
— 与謝野晶子 『食糧騒動について』 青空文庫
天子としては、固より天下の大法によつて、殺人犯の罪を正さねばならぬが、子の私情としては、父の罪を救解せなければならぬ。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
第百四十二回 救解の方策空を飛んで来たか という奇問。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
因習から人を救解するには、その人自らが先だって純一無雑な信念を持たねばならない。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫