草廬
そうり
名詞
標準
文例 · 用例
以遺命守羽沢草廬三年。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
三平君は以前の関係から時々旧先生の草廬を訪問して日曜などには一日遊んで帰るくらい、この家族とは遠慮のない間柄である。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
醜悪なる社界を罵蹴して一蹶青山に入り、怪しげなる草廬を結びて、空しく俗骨をして畸人の名に敬して心には遠けしめたるなり。
— 北村透谷 『三日幻境』 青空文庫
六月十四日草廬草廬何所樂 草廬何の楽むところぞ、春晩賦詩頻 春|晩れて詩を賦すること頻りなり。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
この稿を草する半にして、曙覧|翁の令嗣今滋氏特に草廬を敲いて翁の伝記及び随筆等を示さる。
— 正岡子規 『曙覧の歌』 青空文庫
我|草廬を敲きて俳諧を談ず。
— 正岡子規 『古池の句の弁』 青空文庫
上り框に仁王立ちになった蒲生泰軒は、左右の手に、チョビ安とお美夜ちゃんの頭をなでながら、髯がものを言うような声で、「蜀漢の劉備、諸葛孔明の草廬を三たび訪う。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
そこで左膳も、しばしば刀を措いて熟考せねばならぬこととなって、これはかの斬りこみ直後のある日だったが、隻腕につるぎを扼するほかあまり頭の内部を働かしたことのない左膳、すっかり困惑しきって、ちょうどその草廬に腰をおろして駄弁をろうしていたつづみの与吉へ、「なあおい、与の公」「へえ。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫