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典医

てんい
名詞
1
標準
文例 · 用例
待て、御典医であった、彼のお祖父さんが選んだので、本名は杢之丞だそうである。
泉鏡花 茸の舞姫 青空文庫
争われぬのは、お祖父さんの御典医から、父典養に相伝して、脈を取って、ト小指を刎ねた時の容体と少しも変らぬ。
泉鏡花 茸の舞姫 青空文庫
」「何でもお父さんが佐倉の御典医だったというから、家柄はいいらしいんだけれど、あの父さんは確かに才子ではあるけれど、ひどい放蕩者らしいのよ。
徳田秋声 縮図 青空文庫
松島も父が佐倉藩の御典医であり、彼自身も抱えたちの前では帝大の医科の学生崩れのように言っていたので、銀子たちもそのつもりでいたが、ずっと後に彼の前身は洋服屋だということを言って聞かせるものもあった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
伊東大典医伺に罷出、初而面謁す。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
伊東大典医は冲斎玄樸であらう。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
病気の手当ては言うまでもなく、寛斎留守中は大垣の医者を頼み、おりから木曾路を通行する若州の典医、水戸姫君の典医にまですがって診察を受けさせたことも書いてよこした。
第一部上 夜明け前 青空文庫
左右の次の間には、典医と、侍女と、宿直の人々とがいたが、物音も、話声もしなかった。
直木三十五 南国太平記 青空文庫