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左腹

ひだりはら
名詞
1
標準
文例 · 用例
」三木は、そう言い、雪を蹴ってぱっと助七の左腹にまわり、ぐゎんと一突き助七の顎に当てた。
太宰治 火の鳥 青空文庫
」三木は、さう言ひ、雪を蹴つてぱつと助七の左腹にまはり、ぐわんと一突き助七の顎に当てた。
太宰治 火の鳥 青空文庫
病人は先達てから左腹部に出來た凝がまだとれなくて、熱もあまり高くはなくなつたが、同じやうな度で續いた。
水野仙子 四十餘日 青空文庫
」と、必死の叫びを挙げて、相手が楯にしている床柱を逆に小楯にして、さっと身を寄せると、相手の切り下ろす太刀を避けながら、左の片手突に、頼母の左腹を後の壁に縫いつけるほどに、突き徹した。
菊池寛 仇討禁止令 青空文庫
急いで駆けて来た父の碁友達の旧藩士の初老が、入つてくるといきなり父の肌をひろげて左腹部を見た。
久米正雄 父の死 青空文庫
」 父は申訳ほど左腹部に刀を立て、そしてその返す刀を咽喉にあてゝ突つぷし、頸動脈を見事に断ち切つて了つたのであつた。
久米正雄 父の死 青空文庫
「あっぱれ」 どっという歓声のうちに、鷹匠が鶴をかかえて将軍の御前の白木の台にすすみ、小刀で鶴の左腹をかききり、血は血桶へとり、臓腑はぬきだして鷹にあたえ、塩を腹につめて手早くそのあとを縫いあげ白木の櫃におさめて封印をほどこす。
丹頂の鶴 顎十郎捕物帳 青空文庫