盛唐
せいとう
名詞
標準
文例 · 用例
近頃は不景氣だ、と徒黨十餘輩を語らうて盛唐縣の塚原に至り、數十の塚を發きて金銀寶玉を掠取る。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
かかる歌よみに、蕪村派の俳句集か盛唐の詩集か読ませたく存候へども、驕りきつたる歌よみどもは、宗旨以外の書を読むことは、承知致すまじく、勧めるだけが野暮にや候べき。
— 正岡子規 『歌よみに与ふる書』 青空文庫
或人(同)曰く蕪村派の俳句集と盛唐の詩集とを並べたるは不倫と存候。
— 正岡子規 『人々に答ふ』 青空文庫
李杜王孟の如き詩人を、蕪村時代の日本に生れて俳句を作らしめたりとも、彼らが蕪村より遥に立ちまさりたる技倆ありとも信じがたく、蕪村をして盛唐に生れしめなば、一|屁ツ鋒詩人にて終りたらんとも信じがたく候。
— 正岡子規 『人々に答ふ』 青空文庫
(四月十二日)十 或人(玄竜子)曰く、盛唐の詩集と蕪村派の句集とを並べいふことの不倫と申したるは、勝劣の心にはこれなく、につかはしからず類せずなむとの意にて、比較その当を得ざるなり。
— 正岡子規 『人々に答ふ』 青空文庫
不倫と申すこと、要は蕪村一人の什を盛唐幾多の作家と比擬すること、及び晩唐の方にはかへつて比擬すべき作家あらむと思ひ、云々。
— 正岡子規 『人々に答ふ』 青空文庫
答へて曰く、われらは蕪村の句を以て盛唐諸家の什に似たりといひし事なし。
— 正岡子規 『人々に答ふ』 青空文庫
「蕪村派の俳句集か盛唐の詩集か読ませたく」といひしのみ。
— 正岡子規 『人々に答ふ』 青空文庫