一撫で
ひとなで
名詞
標準
(one) stroke
文例 · 用例
触らせて下され、つかまらせて下され、一撫で、撫でさせて下され。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
威を示して出羽奥州一撫でに治めて終おうというのである。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
天下の見懲らしに北条を遣りつけてから、其の勢の刷毛ついでに武威を奥州に示して一撫でに撫でた上に氏郷という強い者を押えにして、秀吉は京へ帰った。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
私たちはそれから壱岐坂へおりる路と平行した右側の焼け残った路を往って、順天堂のあたりから水道橋の手前まで一撫でにした火の跡を見て引き返した。
— 田中貢太郎 『死体の匂い』 青空文庫
」 と、何も知らず、久助は墓の羽織を、もう一撫で。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
そして、僅かに一撫ですると火のようにほてっていた傷のほてりが、湯気のたちのぼって消えるようになくなってしまった。
— 田中貢太郎 『嬌娜』 青空文庫
「学校さ行く小児も、やきもきしていんのに……」 祖父は最後にこう呟いて、真赤にやけた向こう脛を一撫でして腰を伸ばした。
— 佐左木俊郎 『緑の芽』 青空文庫
河田が「臼」を一撫でした。
— 小林多喜二 『工場細胞』 青空文庫
作例 · 標準
猫は、飼い主の一撫で(ひとなで)に満足そうに喉を鳴らした。
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彼は、優しく馬の頭を、一撫で(ひとなで)した。
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「よしよし、いい子だね。」と、彼女は子供の髪を一撫で(ひとなで)した。
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