天下無類
てんかむるい
名詞名詞-の形容詞
標準
peerless (unparalleled, matchless, unequaled) in the country
文例 · 用例
三つ目入道みたやうな山もあれば、一つ目小憎みたやうな山もあり、げに山嶽の百鬼夜行とも云ふべき、天下無類の奇觀也。
— 大町桂月 『碓氷峠』 青空文庫
水力電氣の工事の爲に、少し風致を損したれども、なほ天下無類の奇景也。
— 大町桂月 『上州沼田より日光へ』 青空文庫
可愛い児供の生れた時、この児も或は年を老つてから悲惨な死様をしないとも限らないから、いつそ今|斯うスヤ/\と眠つてる間に殺した方が可かも知れぬ、などと考へるのは、実に天下無類の不所存と云はねばならぬ。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
中幕の両優を「天下無類、古今無類」といふ四字にて済せ、片市と松助の涎くりと三助とを評せしは大利口なり。
— 三木竹二 『両座の「山門」評』 青空文庫
第一、こんなにバカバカしく仲のよい兄弟というものは天下無類で、それに二人合せたって一人前ぐらいの容積しかないのだから、よかろうというものだ。
— ――横山泰三にさゝぐ―― 『無毛談』 青空文庫
どんな問ひにも、キッパリ答へるその瞳の表情は、天下無類のやうに思はれた。
— 岸田國士 『ある夫婦の歴史』 青空文庫
近くはお前、喜多川歌麿という艶っぽいこと天下無類の浮世絵師も出ているし、狩野派で橋本雅邦という名人の卵や、浅田信興という関東武士の黒焼のようなものも出かかっている、なかでも川越三喜ときちゃあ、わが党の方でも大したもので、立派に藪の域を脱している。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
このミコシが天下無類の荒れミコシで、まず表参道を走り降りる。
— 伊達政宗の城へ乗込む――仙台の巻―― 『安吾の新日本地理』 青空文庫
作例 · 標準
この名刀は切れ味鋭く、天下無類の名品として歴史に名を刻んでいる。
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彼は天下無類の酒好きで、毎晩のように仲間と宴会を開いては上機嫌だ。
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その庭園の造作は天下無類のもので、訪れる人々を驚嘆させて止まない。
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