輪金
わがね
名詞
標準
文例 · 用例
引っかけの輪金がボロボロに銹びている。
— 夢野久作 『S岬西洋婦人絞殺事件』 青空文庫
譬へば額廣き牛、軛を附けて農場の 495床に小麥を踏み行けば、高らに吠ゆる牛の下、紛々として白き穀、踏まれて殼を去る如く、アキルリュウスの進め驅る單蹄の馬脚あげて、*敵の屍體を盾を踏み、而して車軸悉く、車臺をめぐる縁と共、馬蹄並に輪金より 500飛び散る凄さ鮮血に、皆一齊に染められぬ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
さてそれが済むと、アルカージイがやって来て、わたしの髪をよく絵にある聖女ツェツィリヤのような浄らかな風情に結いあげたり、ほっそりした冠を輪金のように嵌めこんだりします。
— TUPEJNYJ HUDOZHNIK 『かもじの美術家』 青空文庫
ところが、奥さんが間仕切りのかげでわたしに着物を着せにかかったかと思うと、突然おもての戸の輪金を誰かががちゃりと鳴らしたのです。
— TUPEJNYJ HUDOZHNIK 『かもじの美術家』 青空文庫
いつも彼女は鐵の輪金が顳※をしめつけてゐるやうに感じた。
— PECHEURS D'ISLANDE 『氷島の漁夫』 青空文庫
見たところ輪金が外れたようです」 二人組は馬車が止まって、御者と口論している。
— The Slave of Silence 『くちなしの花』 青空文庫