幻辞.com

根っ子

ねっこ
名詞
1
標準
文例 · 用例
すると印度人は自分の手を引き込めて、観客の方を向き、その男の手振を醜く真似て見せ、首根っ子を縮めて、嘲笑って見せた。
梶井基次郎 城のある町にて 青空文庫
両腕を互の首根っ子に廻わして、お互にまた引きずったり、凭れかかったりしていた。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
あたしゃお多根っ子の兄貴でも亭主でもねえんだからね、だんながそれに相違ねえとおっしゃるんなら、まだ先ゃなげえんだ。
因縁の女夫雛 右門捕物帖 青空文庫
内藤小町の春菜さんもくやしいほどべっぴんでしたが、お多根っ子も気がもめるほどあでやかでしたぜ。
因縁の女夫雛 右門捕物帖 青空文庫
……ですからその晩になって夜が更けてから、こっそりと帝国ホテルを脱け出して、あの木の下に来てみたら、大きな四角い石ころが一個、拡がった根っ子の間に転がっておりました。
夢野久作 暗黒公使 青空文庫
それでも構わずに走っていると、あっちの根っ子に引っかかり、こっちの幹に打っつかり、もうこの上には一足も行かれないようになって――「オーッ」 と呼んだと思うと、そのままそこによろめき倒れてしまった。
夢野久作 白髪小僧 青空文庫
けれどもその周囲には、太い頑固な銀杏の根っ子が、幾重にも厳重に取り巻いていて、中々鍬の一梃や二梃持って来ても掘り出す事は出来そうに見えませんでした。
夢野久作 白髪小僧 青空文庫
元通りにするか、殺すか、このままじゃあ、動かさねえんだ――おいっ、折るなら、首根っ子の骨を折ってくれ」 庄吉は、じりじり近づいた。
直木三十五 南国太平記 青空文庫