裏街道
うらかいどう
名詞
標準
byroad
文例 · 用例
甲州裏街道の山の出口に當る處とて、小都會を爲す。
— 大町桂月 『梅の吉野村』 青空文庫
崖を攀ぢて、甲州裏街道に出で、日向和田驛より汽車に乘りて歸路に就きけるが、再び青梅驛に下りて、金剛寺に立寄る。
— 大町桂月 『梅の吉野村』 青空文庫
」「裏街道も行き止まりになったというのさ。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
大将だの大臣の正体がバクロされて檻につながれ、世は変り、こゝに郡山千冬も真人間となる時がきたので××社の編輯記者となり、この雑誌社は裏街道ではないやうで、どうやら人間の表街道へ現れるに及んで、なるほど世の中は根柢的に変つたんだなアと私は彼を眺めて世のたゞならぬ大変転に気付いたのである。
— 坂口安吾 『足のない男と首のない男』 青空文庫
去五月の末まで私共の家に働いて居た隣字のS女の家の傭女が水瓜畑に働いて居ると、裏街道を都落ちの人と見えて母子づれが通りかゝり、水瓜を一つ無心しました。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
雑木林を抜けて、裏街道を停車場の方へ足を向けた菜穂子は、前方から吹きつける雪のために、ときどき身を捩じ曲げて立ち止まらなければならなかった。
— 堀辰雄 『菜穂子』 青空文庫
一丁ほど裏街道を行ったところで、傘を傾けながらこちらへやって来る一人の雪袴の女とすれちがった。
— 堀辰雄 『菜穂子』 青空文庫
それが裏街道の常識だよ。
— 坂口安吾 『左近の怒り』 青空文庫
作例 · 標準
例句