金ずくで
かねずくで
表現
標準
for money
文例 · 用例
窘められて、相手はいよいよ困ったらしく、結局は金ずくで内済にしたいようなことまで云い出したが、半七はどうしても肯かないで、とうとう彼等二人を再び駕籠にのせて、無理無体に近所の自身番へ引き摺って行った。
— あま酒売 『半七捕物帳』 青空文庫
気の利いた処になると、床の間の掛物、屏風、机、電燈の燭光まで金ずくで、相手が美しいと、総計三十円も奮発すればとても素晴らしい一夜が明かせるという。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
今云ったようにお金ずくで出来るいろんな素敵な遊びにも飽きてしまって、どうにもこうにも仕様がなくなった人の中の一人か二人かがやって見たくなるステキなステキな、この上もない無鉄砲な遊びで、それこそホントにお金ずくでは出来ない生命がけの愉快な遊びなんですってさあ……そう云ったらあんたはわかるでしょう。
— 夢野久作 『支那米の袋』 青空文庫
」「それじゃ他人の聞きたがらない音楽を金ずくで聞かせるのも悪趣味だよ。
— 芥川龍之介 『彼 第二』 青空文庫
是は本当に惚れた訳でもなし、金ずくでもなし、変な義理になったので、大藏も好男子でありますが、此の菊は至って堅い性質ゆえ、常々神原や山路が来ては何か大藏と話をしては帰るのを、案じられたものだと苦にしていたのが顔に出ます。
— 三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』 青空文庫
『大清』の藤五郎のほうでは、いよいよ金ずくではいけないと見てとると、こんどは戦法を変えて巧妙な追出しにかかった。
— 永代経 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
美しい像を諸人の眼に「親分、この人形は金ずくでは手離せません」「と言うと――」「お聴き下さいまし、これには深い仔細が御座います」 彫物師の松本鯛六、少しションボリとした肩を起こして、おどおどした風に長次の顔を見上げました。
— 第六夜 人形の獄門 『新奇談クラブ』 青空文庫
兎に角、作人のお前さんに聴かなければ、何う仕ようもないが、お前さんの行方がどうしても解らない――」「…………」「そのうちに相手は、顔役、遊び人は申すまでもなく、御用聞きや岡っ引きまで使って、権柄ずく、金ずくで攻め立てる。
— 第六夜 人形の獄門 『新奇談クラブ』 青空文庫
作例 · 標準
彼は金ずくで危険な仕事を引き受け、大金を手にした。
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あの医者は、腕はいいが金ずくで治療費が高額だという評判だ。
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政治家が金ずくで裏取引をするのは許されることではない。
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彼女は金ずくで結婚を決めたわけではない、と友人に語った。
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