フェーン
フェーン
名詞
標準
foehn
文例 · 用例
幸いあそこの峠の頂には、森林測候所がございまして、その観測の結果から最も信用のできる資料を知ることができますが、つまり、南風がこの峠の南斜面を這い登り、時にはそこに霧さえ起し、今度はそれが北側へ吹き下す時には、一種のフェーン型のものとなりまして、かえって乾くのでございます。
— 三澤勝衛 『自力更生より自然力更生へ』 青空文庫
空は薄くもり日の物悲しく、バウエンの峰は雲の下ながら、冬なればクーライエンのメロディーも響かず、フェーンの前の静けさは知るよしもなかった。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
シュピエツ城の塔の風見がフェーンの風に曲ったのも昔のままだ。
— 辻村伊助 『続スウィス日記(千九百二十三年稿)』 青空文庫
大正六年、私が香港に行った時、そこのイギリス総督の私設秘書をしている人で、ポンソンビ・フェーン・リチャードという大変な日本通の人がおった。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
イギリスの名家ポンソンビ家の一人息子に生れ、フェーンという財産家であった叔母の跡取りにもなったので、ダブル・ネーム(二重苗字)を名乗っていた、大した家柄の人であった。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
特にフェーン(*吹き下ろす乾熱風)が吹いて暖かいときにアルプスは身近に見られ驚くべき山々であり不思議に魅惑的であった。
— 伝記による医学史 『偉大な医師たち』 青空文庫
作例 · 標準
AC回路のインピーダンス計算において、フェーザー表示は非常に便利だ。
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