噴火山
ふんかざん
名詞
標準
erupting volcano
文例 · 用例
また火山の生因として海水が地下に滲透し、それが噴火山の根を養うという現代でもしばしば繰り返される仮説もまたその端緒をルクレチウスに見いだすことができるのである。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
――前刻、菅さんに逢つた時、私は折しも紅インキで校正をして居たが、組版の一面何行かに、ヴエスビヤス、噴火山の文宇があつた。
— 泉鏡太郎 『火の用心の事』 青空文庫
尚不思議奇々妙々なのは、植物の芋の蔓でもムカゴの蔓でも皆螺旋すると同じく、礦物の蔓もその実は螺旋的になッてるのだが、但し噴火山作用でメチャメチャになッて分らないのサ。
— 幸田露伴 『ねじくり博士』 青空文庫
噴火山 熔巖は月あかりにて見るべきものぞとて、我等は暮に至りてヱズヰオに登りぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
遠く望む噴火山のいただきのかすかな煙のやうに、腹這つて覗く噴火口の底のうなりの樣に、そして、千年も萬年も呼吸を續ける歌が詠み度い。
— 空想と願望 『樹木とその葉』 青空文庫
丹平は、そこに掲げられた、体温の表を見て、烈しい地震系を描いた、噴火山のようなものだと思った。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
おとなしくなった、堅気になったとよそ目に見えるのも、噴火山が死火山に変りつつあるというに過ぎなかった。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
夜の九時、海中にストロンボリの噴火山が五哩の所に見える。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫