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着姿

きすがた
名詞
1
標準
文例 · 用例
マジェステック・ホテルの一室には、南北戦に於て南軍が明光を占領、定遠の包囲攻撃の報を得て徐州に迫る南軍の総師として戦線に出る蒋介石が、寝間着姿の婚約者と別離の笑談を交していたのが暗に紛れて潜かに租界の安全地帯に逃れた。
吉行エイスケ 地図に出てくる男女 青空文庫
マジェステック・ホテルの一室には、南北戦に於て南軍が明光を占領、定遠の包囲攻撃の報を得て徐州に迫る南軍の総帥として戦線に出る蒋介石が、寝間着姿の婚約者と別離の笑談を交していたのが暗に紛れて潜かに租界の安全地帯に逃れた。
吉行エイスケ 地図に出てくる男女 青空文庫
寂しかりしよ、わかれの時、凍てたる月に横顔白く、もの憂きことに窶れたまいし、日頃さえ、弱々しく、風にも堪えじと見えたまうが、寝着姿の肌薄きに、折から身を刺す凩なりし。
泉鏡花 照葉狂言 青空文庫
九月のはじめ、私は昼食をすませて、母屋の常居という部屋で、ひとりぼんやり煙草を吸っていたら、野良着姿の大きな親爺が玄関のたたきにのっそり立って、「やあ」と言った。
太宰治 親友交歓 青空文庫
」四十二「三枝、五枝、裏掻いてその繁茂が透くに連れて、段々、欄干の女の胸が出て、帯が出て、寝着姿が見えて、頬が見えて、鼻筋の通る、瞳が澄んで、眉が、はっきりとなる。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
其のかはり、衣服は年上の方が、紋着だつたり、お召だつたり、時にはしどけない伊達卷の寢着姿と變るのに、若いのは、屹と縞ものに定つて、帶をきちんと〆めて居る。
泉鏡太郎 霰ふる 青空文庫
そのかわり、衣服は年上の方が、紋着だったり、お召だったり、時にはしどけない伊達巻の寝着姿と変るのに、若いのは、屹と縞ものに定って、帯をきちんと〆めている。
泉鏡花 霰ふる 青空文庫
百姓は仕事着姿ながら、いつもよりは小綺麗にして、首には新しい手拭ひなどを捲いてゐる。
島木健作 生活の探求 青空文庫