宵の口
よいのくち
表現名詞
標準
nightfall
文例 · 用例
あそこは宵の口で此所は深夜だ。
— 梶井基次郎 『太郎と街』 青空文庫
まだ宵の口の町を私は友の一人と霊南坂を通って帰って来ました。
— ――或る私信―― 『橡の花』 青空文庫
ウンター・デン・リンデンを歩いている女と、タウエンチーン街を歩いている男と、ホワイトハウスの玄関をはぎ合わせたりするような事はそもそも宵の口のことであって、もっともっと美しい深い内容的のモンタージュはいかなる連句のいかなる所にも見いだされるであろう。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
一昨日の晩宵の口に、其の松のうらおもてに、ちら/\灯が見えたのを、海濱の別莊で花火を焚くのだといひ、否、狐火だともいつた。
— 泉鏡花 『星あかり』 青空文庫
宵の口であるから構内は右往左往に人が入乱れて、目まぐるしさに、彼の頭は掻乱され、何もかも忘れてしまひたい様な気がして片隅のベンチに彼は腰を下した。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
……遙に聲が消えると、戸外が宵の口だのに、もう寂寞として、時々びゆうと風が騷ぐ。
— 泉鏡太郎 『火の用心の事』 青空文庫
八 差配は溜息と共に気取って頷き、「いつ、どこでと云ってね、お前、縁日の宵の口や、顔見世の夜明から、見えなくなったというのじゃない。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
あたし達にはまだ宵の口だわ。
— 岡本綺堂 『影』 青空文庫
作例 · 標準
宵の口に、友人と待ち合わせをしたカフェで一服した。
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まだ宵の口なので、もう少し飲みに行こうか。
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宵の口から賑わう居酒屋で、楽しい時間を過ごした。
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