旋廻
旋廻
名詞
標準
文例 · 用例
セザール・フランクが、或はスクリャビンがやつたあの旋廻は、蓋し彼等の抽象情緒の周囲を旋廻したのである。
— 中原中也 『生と歌』 青空文庫
騎士が悟って、おかしがって、笑う事笑う事、上身をほとんど旋廻して、鎧の腹筋を捩る処へ、以前のが、銚子を持参。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
そう考え付いた青年は、腕組みして、強い息を吐きながら、折りしも点きかけた町のネオンサインの旋廻を眺めながら言いました。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
虎は比較的愚な動物で、憤然身を躍らして、鐵車の前方から飛付いたから堪らない、恐る可き旋廻圓鋸機のために、四肢や、腹部を引裂かれて、苦鳴をあげて打斃れた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
その螺旋廻しと螺旋とで、それをしっかりそこにくくりつけたんです。
— コナンドイル 『入院患者』 青空文庫
それから、左右に幾つとなく並んでいる具足の間を通り抜けて、向うの廊下に出ると、そこは袋廊下の行き詰りになっていて、左は、本館の横手にある旋廻階段のテラスに出る扉。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
踊ろうと逆立ちしようと――」と立ち上って、波蘭輪舞のような※拍子を踏みながら、クルクル独楽みたいに旋廻を始めたが、卓子の端にバッタリ両手を突くと、下った髪毛を蓮葉に後の方へ跳ね上げて云った。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
高速力で、旋廻を試みながら、絶えず、花火のような火箭を打ち上げていた。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫