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名詞
1
標準
文例 · 用例
と畳みかけて仰する時我が腸は断ゆる斗に成りて、何の涙ぞに堪へがたく、袖につゝみて音に泣きしや幾時。
樋口一葉 雪の日 青空文庫
お勢の入塾した塾の塾頭をしている婦人は、新聞の受売からグット思い上りをした女丈夫、しかも気を使ッて一飯の恩は酬いぬがちでも、眥の怨は必ず報ずるという蚰蜒魂で、気に入らぬ者と見れば何かにつけて真綿に針のチクチク責をするが性分。
二葉亭四迷 浮雲 青空文庫
相手にならねば、甚機嫌がわるい※から、余義なくその手を押さえそうにすれば、忽ちきゃッきゃッと軽忽な声を発し、高く笑い、遠方へ迯げ、例のの裏を返して、ベベベーという。
二葉亭四迷 浮雲 青空文庫
眦の恨は人を欺く笑の衣に包めども、解け難き胸の乱れは空吹く風の音にもざわつく。
夏目漱石 幻影の盾 青空文庫
「自分は平生露西亜の新聞や雑誌を読んで論調を察するに、露西亜人の日本に対する眦の怨は結んでなかなか解けない。
内田魯庵 二葉亭四迷の一生 青空文庫
」 と辞半にそっとを推拭えり。
小栗風葉 片男波 青空文庫
しなやかな長い腕の動きが、彼の眦に震へを感じさせた。
池宮城積宝 奥間巡査 青空文庫
私は漸くほつとした心もちになつて、卷煙草に火をつけながら、始て懶いをあげて、前の席に腰を下してゐた小娘の顏を一|瞥した。
芥川龍之介 蜜柑 青空文庫