幻辞.com

背恰好

せいかっこう
名詞
1
標準
文例 · 用例
別に必要はないけれども、その着つけ、背恰好、容貌、風采、就いて看らるべし。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
私はふとあすこの博品館の横手の薄暗がりの中に、ぼんやり立って、どうやら泣いているらしい恰度君位の背恰好の女の子の姿を見出したのだ。
渡辺温 青空文庫
年恰好、背恰好はどうやら似ておりまするが、伜はもッと優型でござりました。
幽霊を買った退屈男 旗本退屈男 第十話 青空文庫
お定は打見には一歳も二歳も若く見える方で、背恰好の※乎としたさまは、農家の娘に珍らしい位、丸顏に黒味勝の眼が大きく、鼻は高くないが笑窪が深い。
石川啄木 天鵞絨 青空文庫
お定は、打見には一歳も二歳も若く見える方で、背恰好の※乎としたさまは、農家の娘に珍らしい位、丸顔に黒味勝の眼が大きく、鼻は高くないが、笑窪が深い。
石川啄木 天鵞絨 青空文庫
麦はもう大分伸びている頃だが、深い帽子に色眼鏡、薄い襟巻とマスク、夏マントなぞいうものを取合わせて、往来に近い石の間か何かに腰をかけて、動かない事にしておれば、顔形や背恰好までもかなり違った人間に見せかける事が出来たであろう。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
背丈は靴の長さと歩幅であらかた推測出来るものであるが、歩幅はこのような精神の緊張した場合には、非常に違うものだから除外するとして、靴の長さだけで推定すると、日本の女の足としては幾分細長い方で、ちょうど銀行に金を受取りに行った田中春の背恰好と一致する。
夢野久作 暗黒公使 青空文庫
今の母が生みました腹違いの妹が二人ありますが、二人とも普通の背恰好の女ですのに、どうして私ばかりがコンナ身体に生まれ付きましたのか不思議でなりません。
夢野久作 少女地獄 青空文庫