卓絶
たくぜつ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
excellence
文例 · 用例
班固は支那有数の史家にして、卓絶せる文人也。
— 幸田露伴 『囲碁雑考』 青空文庫
世には蓬的自己を有して居る人も少くは無い、若し蓬的自己を有して居る人ならば、自己を沒卻して仕舞つて、自己より卓絶した人、即ち自己が然樣有り度いと望むやうな人に隨從して、其の人の立派な運命の圈中に於て自己の運命を見出すのも、見苦しい事では無いのみならず、合理的な賢良な事である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
眞實の事を云へば、我流で碁が強くなる事は甚だ望の少い事で、卓絶した棊客に頼つて學んだ方が速に上達すると同じく、世間で自力のみで新しい自己を造つて年々歳々に進歩して行く人は非常に少く、矢張り他力に頼つて、そして進歩して行く人の方が多いので有る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
凡庸の資質と卓絶せる事功何事に依らず、人の或る時間を埋めて行くには、心の中にせよ、或は掌の上にせよ、何ものかを持つてゐなければ居られぬ。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
是等は最も卓絶した人に就て云ふので、普通の人は、又性格其者が最上最善には有り得ない。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
たゞ人類は他の動物よりは確に卓絶した有力の心理を有して居る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
それに辟易せずに毎日々々健脚を欲するところの猛勇なる心を以て氣を率ゐ、氣を以て功を積むと、毎日々々血の働きの爲に足は痛むのであるが、漸々に其の痛みが減じて、終に全く痛を覺えざるに至れば、血が既に身を率ゐて仕舞つて、何時の間にか常人には卓絶したところの強い脚になつて居るのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
力士が常人に卓絶した體力を得るに至るのも、決して先天的の約束ばかりで然るを得るのでは無い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の卓絶した技術は、長年の血の滲むような努力によって培われたものだ。
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その若きピアニストの卓絶した演奏に、観客は総立ちで拍手を送った。
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チームの勝利は、エースピッチャーの卓絶した集中力によるものと言っても過言ではない。
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