密部
みつぶ
名詞
標準
文例 · 用例
「チベット蔵経の、正蔵秘密部の主経に、孔雀王経と申すのがあります。
— 天母峰 『人外魔境』 青空文庫
楽屋は、其後にとつてあるといふのも、此また今日の花祭りに必、見られる事でありまして、之はかん座の一部分を、特に神聖な秘密部屋として囲ひ込んだものだといふ姿は見えます。
— ――花祭り解説―― 『山の霜月舞』 青空文庫
更に又、高度の加工精密部分品工業の如きは運賃が相対的に少ないから、コスト計算上、農村工業として最も適切である。
— 戸坂潤 『読書法』 青空文庫
大乗仏教が西蔵へ入ったのは七世紀頃のことで、トンミという僧が印度から大蔵の原典を持って帰って西蔵語に翻訳し、ついで蓮華上座師が仏教の密部を西蔵の原宗教に結びつけ、西蔵を中心に満洲、蒙古、シベリヤから裏海沿岸にいたる一千万の信徒をもつ西蔵仏教の基をひらいた。
— 久生十蘭 『新西遊記』 青空文庫
で法王は生れながらにしてその位置を占めて居るのですが、このチー・リンボチェは仏学を学んで博士となった後に、ほとんど三十年も秘密部の修学をしなければならん。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
それでチベット仏教の顕部についても秘密部についてもこの方から充分学ぶことが出来た。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
既に私が持って帰った経典の中にもこの宗派において最も確かとせられ、最も信用されて居るところの秘密部の書物が沢山あります。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
で秘密部の大部分は顕部の経論によって、僧侶には皆|清浄の戒法を受けしむることにせられた。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫