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せい
名詞
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標準
文例 · 用例
宮のお気持ちをそれとなく観察してみても、自分の運命の陥であるものはこの恋である、源氏を忘れないことは自分を滅ぼす道であるということを過去よりもまた強く思っておいでになる御様子であったから手が出ないのである。
紅葉賀 源氏物語 青空文庫
僧というものは俗を離れた世界に住みながら嫉妬排が多くてうるさいものだそうであるからと思召して、「私は子供の時から続いてあなたを最も親しい者として信用しているのであるが、あなたのほうには私に言えないことを持っているような隔てがあったのかと思うと少し恨めしい」 と仰せられた。
薄雲 源氏物語 青空文庫
驕奢な詩人の生活から急転直下して、哀れな敗徳者として、私は同じ芸苑の仲間からも無理解な排を受けた。
東京景物詩改題に就て 雪と花火余言 青空文庫
調子のよいときの武帝は誠に高邁闊達な・理解ある文教の保護者だったし、太史令という職が地味な特殊な技能を要するものだったために、官界につきものの朋党比周の陥讒誣による地位(あるいは生命)の不安定からも免れることができた。
中島敦 李陵 青空文庫
漢初以来の骨肉相喰む内乱や功臣連の排斥陥の跡を例に引いてこう言われたとき、李陵はほとんど返す言葉に窮した。
中島敦 李陵 青空文庫
都におけるいろいろな暗闘、陥、戦争、権勢の争奪、それからくる嫉妬、反感、憎悪。
菊池寛 俊寛 青空文庫
此の如くして教育せられたる児が、人と為りたる後において、たとひ刑法上の大罪を犯すに至らざるも、一身の利のために他人を陥するなどは、尋常の事として敢て悪事とも思はざるべし。
正岡子規 病牀譫語 青空文庫
……が、わたくし案じまするに、田沼様今回の信濃への旅、その目的といたすところは、あまりにも無理解の人々の、この頃加わった圧迫の手、非難排陥穽の手を、しばらく弛め避けんがためと。
国枝史郎 血煙天明陣 青空文庫