顔を直す
かおをなおす
表現動詞-五段-サ行
標準
to touch up one's makeup
文例 · 用例
支線の車に乗り換へると、ローラも涙に沾れた顔を直すために※ニテイ・ケースを膝の上に取りあげると一心になつて鏡をのぞきはぢめた。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
彼女は春の芝生のように明るく笑い、マクラメ・レースの手提袋から、コンパクトをとりだして、ひととおり顔を直すと、いきなりポンと彼の鼻のところへ白粉をつけたりした。
— 池谷信三郎 『橋』 青空文庫
浪路は、上※に似げない性急さで、髪をかきつけ、顔を直すと、立ち上って、「さ、甚太郎、案内しや――大方山ノ宿と聴いた。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
懐中鏡を出し、手早く顔を直す)長い間。
— 岸田國士 『温室の前』 青空文庫
牛乳の煮立つのに心づき男は小鍋を卸してコップにうつすと、女は丁度化粧を終り紫地に飛模様の一枚小袖に着換えて縫のある名古屋帯をしめ、梔子色の綾織金紗の羽織を襲ねて白い肩掛に真赤なハンドバックを持ち、もう一度顔を直すつもりで鏡の前に坐った。
— 永井荷風 『ひかげの花』 青空文庫
昨日お寿を訪ねて、顔を直す振りをして、剃刀とお寿の抜け毛を盗み出し、お寿へ無理にせがんで、途中まで送って貰った。
— 小唄お政 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
「ちょっと待って、トイレで顔を直してくるわ。」
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彼女は、大事な商談の前に、鏡でそっと顔を直した。
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長旅で疲れた印象を与えないよう、到着前に顔を直した。
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