報ゆ
むくゆ
Nidan verb (upper class) with 'yu' ending (archaic)動詞-他動詞
標準
to reward
文例 · 用例
愚弄に報ゆるに愚弄をもってし、当てこすりに答えるに当てこすりをもってする事のできる場合には用はないが、無言な正義が饒舌な機知に富んだ不正に愚弄される場合の審判者としてこの二つの品が必要である。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
昔はまたよく甲社でたとえば「象の行列」を催して、その記事で全紙の大部分を埋め、そのほとんど無意味な出来事が天下の一大事であるかのごとき印象を与えると、乙社で負けてはいないで、直ちに「かばの舞踊会」を開催してこれに報ゆるといったような現象の流行した国もあったようである。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
ところで、いま更狼狽したのは、その時の厚意の萬分の一に報ゆるのに手段がなかつたためである。
— 泉鏡太郎 『火の用心の事』 青空文庫
恩怨の事柄は必ず報ゆる町奴風の昔気質の逸作が、こう思い立った以上、いつかそれが執り行われることは明かである。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
だから晴賢討伐の勅命まで受けているが、それも政略的な意味で、必ずしも主君の仇に報ゆるという素志に、燃えていたわけではないのである。
— 菊池寛 『厳島合戦』 青空文庫
この叔母上は妾が妊娠の当時より非常の心配をかけたるにその恩義に報ゆるの間もなくて早くも世を去り給えるは、今に遺憾|遣る方もなし。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
河野はS未亡人の約束の破棄を恨んだような、それに報ゆるような意図を蔵して居る作品を、昨年以来幾つも発表して居た。
— 菊池寛 『神の如く弱し』 青空文庫
そうした不和の間柄でありながら、河野の大病を聞き知って、金を出そうと云う、それは今迄の行きがかりを、悉く忘れて、河野が作品の中で、示した反抗的な復讐的な態度を、少しも意に介さないで、敵を愛せと云ったような、恩を以て怨に報ゆると云ったような、美しい純な心の発露であるかも知れなかった。
— 菊池寛 『神の如く弱し』 青空文庫
作例 · 標準
彼の忠義に報ゆべく、主君は厚い恩賞を与えた。
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国は功績を挙げた兵士たちに、惜しみなく報ゆことを約束した。
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神は彼の純粋な信仰に、必ず報ゆであろうと信じられた。
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標準
to retaliate
作例 · 標準
敵の非道なる行いに報ゆため、兵士たちは戦場へ赴いた。
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彼の裏切りには、必ず然るべき報ゆが待っているだろう。
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「我が一族の恨みに報ゆ!」と、彼は復讐の炎を燃やした。
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