不消化
ふしょうか
形容動詞名詞
標準
indigestion
文例 · 用例
而して、現今批評の盛んとなつた所以のものは、明治・大正の不消化の反動とも考へられる。
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
――人はあせりにあせり、もつともつとと渉猟した揚句は、益々不消化となり益々苛立つて、その不消化解消にもと、益々渉猟するのだが、どうも不消化は解消しさうにもないといふので急に重曹を飲用するやうに、批評書へと赴くのではあるまいか。
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
どつちにしても、明治以来の我が文化は不消化なものであり、母親の作つたオムレツみたいに美味い不美味いの、ともかくも納得のいく料理といふものは食つたことのない文化である。
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
※ とまれ不消化な複雑くらゐなら、馬鹿の朴訥の方がまだしもだと思ふと、暫時サツパリするだけでもましである。
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
すぐ消化され吸収されるものばかりでなく、折々は不消化物も与えないと胃の機能が衰えるようなもので、実験中に起るべき種々の困難に出来るだけ遭遇させ、漸次これを除いて最後の結果に到着すると同時に、目的以外の現象にも注意してそれを等閑に附せないような習慣をつけたいものである。
— 寺田寅彦 『物理学実験の教授について』 青空文庫
食うものばかりではない、見るもの聞くものまでがことごとく腹にたまって不消化を起こす自分などのような胃の弱い人間には、この男のような屈託のない顔は一生勉強してもとてもできそうもない。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
愛はそれによって、不消化な石ころを受け入れた胃腑のような思いをさせられる。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
「きみは、きのふは物を食べても不消化だつたのね。
— 鈴木三重吉 『乞食の子』 青空文庫
作例 · 標準
昨日から胃の調子が優れず、食べたものが不消化のまま残っている感じがする。
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説明が不十分だったせいか、新入社員たちにはまだ不消化な部分があるようだ。
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不消化な知識をいくら詰め込んでも、実際の現場では全く役に立たない。
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