雲の海
くものうみ
名詞
標準
Mare Nubium (lunar mare)
文例 · 用例
少し明る味がさした、明る味のさした方角を東に定めている、その東の空が、横さまに白く透いた、奥の奥の空である、渋昏く濁った雲の海の面が、動揺混乱するけはいが見える。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
一合から一合五|勺の休み茶屋、そこを出ると、雲の海は下になって、天子ヶ岳の一脈、その次に早川連巓の一線、最後に赤石山系の大屏風が、立て列なっている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
平野に雲の海があるとき、霞棚引けるとき、それ等を敷莚にして、幽婉な寝姿が影となって望まれる。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
灘山の端を月はなれて雲の海に光を包めば、古城市はさながら乾ける墓原のごとし。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
雲霧深くして、遠く那須野の茫々たる平原を一眸に収める事の出来ぬのは遺憾であったが、脚下に渦巻く雲の海の間から、さながら大洋中の群島のように、緑深き山々の頭を突出している有様は、実になんともいう事の出来ぬ雄大なる光景であった。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
ちやうど一時間いや四十分ありますから寒いひとは提灯でも持つてこの岩のかげに居てください※ ああ 暗い雲の海だ※向ふの黒いのはたしかに早池峰です線になつて浮きあがつてるのは北上山地です うしろ?
— 宮沢賢治 『『春と修羅』』 青空文庫
七 雲の海 それから四年の間に、クーボー大博士の計画どおり、潮汐発電所は、イーハトーヴの海岸に沿って、二百も配置されました。
— 宮沢賢治 『グスコーブドリの伝記』 青空文庫
下はいちめん灰いろをした雲の海でした。
— 宮沢賢治 『グスコーブドリの伝記』 青空文庫
作例 · 標準
望遠鏡で月を見ると、雲の海と呼ばれる場所が見えた。
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雲の海は、月の表面にある大きな暗い平原だ。
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SF小説では、雲の海に秘密基地がある設定だった。
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ウィキペディア
雲の海(くものうみ)は、月の嵐の大洋の南東に位置する月の海の一つであり、月の表側にある。雲の海は先ネクタリス代に作られた盆地であり、後期インブリウム代の地層が表面を覆っている。雲の海の周囲は前期インブリウム代の地層に囲まれている。雲の海の東にはブリアルドスがある。このクレーターはエラトステネス代に形成されたもので、雲の海よりも若いクレーターである。雲の海の南端にはピタトスがある。
出典: 雲の海 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0