被用
ひよう
名詞
標準
文例 · 用例
馬鹿を云え、縁談の前へ立って、讒口なんぞ利こうものなら、己の方が勘当だ、そんな先生でないのだから、と一言にして刎ねられた、柳橋の策|不被用焉。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
内地雑居となった暁は向う三軒両隣が尽く欧米人となって土地を奪われ商工業を壟断せられ、総ての日本人は欧米人の被傭者、借地人、借家人、小作人、下男、下女となって惴々焉憔々乎として哀みを乞うようになると予言したものもあった。
— 内田魯庵 『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』 青空文庫
強請して小規模で分散的な副業に止めておこうとする理由は「集団作業の心理状態には被傭人の気持が多く、共同作業場あるいは家庭工業には農業精神が横溢している」とされているのである。
— ――明日の婦人へ―― 『新しい婦人の職場と任務』 青空文庫
また実際の手続きとしては被傭者は志願し会社に入る。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
奨励金はすべて雇傭者によって受取られ、また租税は一部分被傭者によって支払われるであろう。
— PRINCIPLES OF POLITICAL ECONOMY AND TAXATION 『経済学及び課税の諸原理』 青空文庫
斯くて樂しき四季移り、被傭の期日滿ちし時、 450ラーオメドーン暴戻のあるじすべての給料を非法に奪ひ、更にまた、われらを嚇し追ひ攘ふ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫