精神の美
せいしんのび
名詞
標準
mental charm
文例 · 用例
最後の遺書に於てすらも、尚且つ藝術家の態度を持し、どこにも取り亂した所がなく、安靜なる魂の平和(精神の美學的均齊)を失つてゐない。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
然れども事の茲に至りて、始めて妄執の妄執たるを達破し、妄愛の纏※したるを頓脱し、恋愛の方向一転して、皮膚の愛慕を転じて内部精神の美に対する高妙なる愛慕を興発せり。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
目的と内容が空虚な運動であるが故に、精神の美しさもかくのごとく見事に咲くのだ。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
はりつめて対象の底にまで流れ入り、それを浮上らせている精神の美があるからこそ、芭蕉の寂しさの象徴は感覚として活きているのだし、感覚としての響とひろがりと直接さをもっている。
— 宮本百合子 『芭蕉について』 青空文庫
私は父の精神の美しいとか正直なとかを考へる餘裕はありませんでした。
— 島崎藤村 『幼き日』 青空文庫
わたしたちが若い女性として美を愛するならば精神の美としての雄々しさを見失うことは出来ないと思います。
— 宮本百合子 『自覚について』 青空文庫
わが心に銘じる悲しみが深きにつれて、文学はその悲しみを追求することによって、単なる悲しみから立ち上った人間精神の美を発見し、美を感じ生みだすことによって、個体の経験を社会の富に転化して、そこから成長しきるのである。
— 宮本百合子 『作家の経験』 青空文庫
人間精神の美と客観的真実とはディフォーメイションであるだろうか。
— 宮本百合子 『ディフォーメイションへの疑問』 青空文庫
作例 · 標準
外見の華やかさよりも、謙虚さや優しさといった精神の美を大切にしたい。
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その詩は、静寂の中に宿る精神の美を見事に表現していると高く評価された。
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精神の美しさが顔つきに現れるという言葉を、彼に会って初めて実感した。
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