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藤娘

ふじむすめ
名詞
1
標準
文例 · 用例
こんな、つまらぬ人形なんかを買って来て、藤娘や、可愛いやろ?
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
僕は、ごはんを食べながら、つくづくとお膳の隅の、その藤娘と称する二寸ばかりの高さの竹細工の人形を眺めたが、見れば見るほど、まずい人形だった。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
あの人たちから僕は、シガレットケースと、それから竹細工の藤娘をもらって、少し閉口だったけれども、でも、そのうちに何かお返しをしなければならぬのではあるまいかと、内心、ちょっと気になっていたところへ、君が気をきかせてお土産を持って来てくれたので、ほっとしました。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
半玉の一人は、藤娘を踊った。
太宰治 デカダン抗議 青空文庫
私は膝を大いにすすめて、そのとき、あなたの踊った藤娘を、僕は見ていた。
太宰治 デカダン抗議 青空文庫
藤の花から藤娘の話をよび出して、それから大津絵の話に転じて、更に鷹匠のはなしに移る。
鷹のゆくえ 半七捕物帳 青空文庫
その癖、傍で視ると、渠が目に彩り、心に映した――あの※たけた娘の姿を、そのまま取出して、巨石の床に据えた処は、松並木へ店を開いて、藤娘の絵を売るか、普賢菩薩の勧進をするような光景であった。
泉鏡花 瓜の涙 青空文庫
やがて皮削ぎ庖丁や縫針で、胼胝の出来た手で、鼓や太鼓の撥をもち、踊りも、梅にも春や藤娘、お座敷を間に合わせるくらいに仕込まれた。
徳田秋声 縮図 青空文庫