愛賞
あいしょう
名詞
標準
文例 · 用例
食物に供せらるゝものの中でも、植物性のものの多くは或は愛賞すべく、或は嗜好すべき個々の香氣を發するものが、冬季に於けるよりは比較して多い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
食べ物の中でも植物性のものの多くは或いは愛賞すべく或いは嗜好すべき個々の香気を発するものが、冬季に於けるよりは比較して多い。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
伝え聞く、伊達政宗は松島の風景を愛賞して、船遊びのために二|艘の御座船を造らせた。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
唄は「鎧口説き」と云うので、藩祖政宗が最も愛賞したものだとか伝えられている。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
従来誰も彼も往きて遊び散策し、清浄の空気を吸い、春花秋月を愛賞し得たる神社の趾が、一朝富家の独占に帰するを見て、誰かこれを怡ばん。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
昔の茶人は、この釉の變化を賞美して、風雅な銘をつけて愛賞してゐる。
— 小野賢一郎 『やきもの讀本』 青空文庫
會はない前は床の間に懸けて愛賞してゐた書畫が作家を知つて後急に厭になつてくる――といふ話はよく聞くことである。
— 小野賢一郎 『やきもの讀本』 青空文庫
畢竟、何よりも愛賞に堪へるものと言ふ極愛観から来るのである。
— 折口信夫 『日琉語族論』 青空文庫