八重垣
やえがき
名詞
標準
fences within fences
文例 · 用例
……其の宿の名は、八重垣姫と、隨筆の名で、餘所ながら、未見の知己。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
団十郎の八重垣姫が呼び物となる。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
藝術感及び實感の交錯は芝翫の八重垣姫、茜屋のお園の演伎の際、屡※東京座や歌舞伎座の大入場の喧噪として現はれたものである。
— 木下杢太郎 『京阪聞見録』 青空文庫
まるでハムレットか八重垣姫のように淋しいの。
— ――二つの連作―― 『春』 青空文庫
裏へと口笛吹き吹き行くと、 蔓細千成、茄子の花、おはぐろつけたて中年増、 黄と白、赤の葱坊主、毛槍かつげば供奴、 人蔘の花、八重垣姫の花かんざしの額髪、 花の痛いは種|牛蒡、勧進帳の篠懸けだ。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
予ら四人はいま雲の八重垣の真洞の中に蛤をとっている。
— 伊藤左千夫 『紅黄録』 青空文庫
八重垣姫に扮した鍛冶屋の娘が、馬車から下りるのを見た。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
かの団十郎の八重垣姫に対して勝頼をつとめ、団十郎の岩藤に対して尾上を勤めた頃が、その人気の絶頂であった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
作例 · 標準
その屋敷は八重垣に囲まれており、厳重な警備が敷かれていた。
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心の中に八重垣を築き、他者を寄せ付けない人もいる。
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彼女は人との間に八重垣を設けることで、自分を守っていた。
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