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毒竜

どくりゅう
名詞
1
標準
文例 · 用例
角ある毒竜、凄じき頭となる。
泉鏡花 海神別荘 青空文庫
公子、また袖を取って肩よりして自ら喉に結ぶ、この結びめ、左右一双の毒竜の爪なり。
泉鏡花 海神別荘 青空文庫
毒竜の鱗は絡い、爪は抱き、角は枕してもいささかも貴女の身は傷けない。
泉鏡花 海神別荘 青空文庫
『正法念処経』にいわく、瞋痴多行の者、大海中に生まれて毒竜となり、共に瞋悩乱心毒を吐いて相害し、常に悪業を行う。
田原藤太竜宮入りの話 十二支考 青空文庫
この蛇来る地の人皆取る物も取らず、死人をも葬らず、叢榛に放火して、速やかに走り災を脱れた(一八七八年版、スミス『維多利亜生蕃篇』巻二)といえる事体、蛇よりは欧亜諸邦の毒竜の話に極めて似居る。
田原藤太竜宮入りの話 十二支考 青空文庫
わが邦にも魔魅、蝮蛇等と眼を見合せばたちまち気を奪われて死すといい(『塵塚物語』三)、インドにも毒竜視るところことごとく破壊す(『毘奈耶雑事』九)など説かれた。
田原藤太竜宮入りの話 十二支考 青空文庫
『論衡』に雷が樹を打ち折るを漢代の俗天が竜を取るといったと見え、『法顕伝』に毒竜雪を起す、慈覚大師『入唐求法記』に、竜闘って雹を降らす、『歴代皇紀』に、伝教入唐出立の際暴風大雨し諸人悲しんだから、自分所持の舎利を竜衆に施すとたちまち息んだと出づ。
田原藤太竜宮入りの話 十二支考 青空文庫
『翻訳名義集』に徳叉迦竜王を現毒また多舌と訳しあるは、鱗蛇に相違なく、毒竜の信念は主にこの蜥蜴より出たのだろう。
田原藤太竜宮入りの話 十二支考 青空文庫