野辺の送り
のべのおくり
表現名詞
標準
funeral
文例 · 用例
其諺通りなら定基は早速に僧を請じ経を誦させ、野辺の送りを営むべきであった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
お富のためには真実の叔母ゆえ、後懇に野辺の送りも済ませてから、丁度七日の逮夜の日に、本郷春木町の廻りの髪結で長次さんと云う、色の浅黒い、三十二三になる小粋な男が遣って参りました。
— 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) 『粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)』 青空文庫
なれども伯父は、多「何うも致し方が無い、幾ら泣いても姉の帰るものじゃアないから諦めるが宜い、若し貴様が煩うような事が有っては己が困る」 と云い、村方のお百姓衆も色々と云って山之助に力を附け、漸くの事で村方の寺院へ野辺の送りを致しました。
— 三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』 青空文庫
娘は泣く/\野辺の送りをするも貧の中、家主や長家の者が親切に世話をしてくれます。
— 三遊亭圓朝 『業平文治漂流奇談』 青空文庫
先ず野辺の送りも済ませてしまい、それから三十五日に多助はおかめおえいと五八を連れて、養父の墓参りに参りました。
— 三遊亭圓朝 『鹽原多助一代記』 青空文庫
野辺の送りもすんでから、松江は改めて遠山に会ひ、日のたつにつれ益々まざまざ眼先にちらつく悪鬼の相に怯えながら、首つくくりの××××××老婆の話を物語つた。
— 坂口安吾 『老嫗面』 青空文庫
形ばかりでも菩提寺というものがあって、親類縁者というものが集まって、野辺の送りというものを済ました後、霊魂の安住という祈念で納めた特定の場所ではないらしい。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
野辺の送りのさまざまな行事がとり行われている間は、わたくしの劇しい苦しみは、気でも狂うかと思われるほどでしたが、それは、いわば胸を抉られでもするような、肉体的な苦しみでありました。
— モオパッサン 『墓』 青空文庫
作例 · 標準
昔ながらの「野辺の送り」の風習が、一部の地域で今も残っている。
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友人の「野辺の送り」に参列し、静かに故人を偲んだ。
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「野辺の送り」は、自然に還るという意味合いも持つ。
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