招代
招代
名詞
標準
文例 · 用例
元来空漠散漫なる一面を有する神霊を、一所に集注せしめるのであるから、適当な招代が無くては、神々の憑り給はぬはもとよりである。
— 折口信夫 『髯籠の話』 青空文庫
今少し進んだ場合では、神々の姿を偶像に作り、此を招代とする様になつた。
— 折口信夫 『髯籠の話』 青空文庫
香取氏の梵天塚の話(郷土研究二の五)などを見ても、梵天・幣束・招代の三者の関係は直観し得るのである。
— 折口信夫 『髯籠の話』 青空文庫
最初は単純に招代であつたのが、次には其片手間に邪神を睨み返すことゝなり、果は蘇民将来子孫とか、鎮西八郎宿とか言ふ様に英雄神の名に托して、高く空よりする者の寄り来るを予防した次第である。
— 折口信夫 『髯籠の話』 青空文庫
尤、次年の植ゑ附けまで山に還つて山の神となつてゐられる分は、差支へも無い理であるが、此は一旦|標山に請ひ降した神が、更に平地の招代に牽かれ依るといふ思想の記念であるらしい。
— 折口信夫 『稲むらの蔭にて』 青空文庫
またほとは、ほてから来たらしいといふ説も、標山には招代を樹てねばならぬ、といふ点から見て、一応提出するまでであるが、何れにせよ、後に必、力強い証拠が挙つて来さうな気がする。
— 折口信夫 『稲むらの蔭にて』 青空文庫