素っ気
そっけ
名詞
標準
文例 · 用例
友達のフェルナンドが設計して呉れたモダニズムの室内装飾具は素っ気ないマホガニーの荒削りの木地と白真鍮の鋭い角が漂う闇に知らん顔をして冷淡そのものを見るようだ。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
すっかり苦労に負けてしまって、味も素っ気もなくなってしまい、狡くなり、卑屈になってしまうのがあります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
それ一つ取ってみれば、テキストは味も素っ気もない基本ファイルだ。
— 著作権保護期間延長が青空文庫にもたらすもの 『「天に積む宝」のふやし方、へらし方』 青空文庫
その顔には、例の素っ気ない愛想のいい表情が浮んだ。
— ツルゲーネフ 『はつ恋』 青空文庫
一八九〇年十月九日 シャーロック・ホームズと私はその素っ気ない声明文と、その向こうにいる残念そうな顔の男を比べ見た。
— THE RED-HEADED LEAGUE 『赤毛連盟』 青空文庫
私は、同棲者になんの関心も示さない、こんな素っ気ない男をいまだにみたことはない。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
そして、その時期は、二た月ほどまえ家族と別れた――その直後だろうと思うのだがね」 法水は一向に素っ気ない声で云った。
— 小栗虫太郎 『オフェリヤ殺し』 青空文庫
けれども夫婦となった以上は、お前、いくら旦那が素っ気なくしていたって、こっちは女だもの。
— 夏目漱石 『行人』 青空文庫