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笠印

かさじるし
名詞
1
標準
文例 · 用例
確かに皆笠印が入っております」 という言葉が終らぬうちに、御所の門前に汗びっしょりの馬を乗りつけた義経は、ひらりと馬から下りると家来に門を叩かせた。
第九巻 現代語訳 平家物語 青空文庫
ところが、眼の前へかかって来た人馬の笠印やら旅道具を見ると、俗に中黒という丸に太い一本筋の紋――。
あしかが帖 私本太平記 青空文庫
その高重には、今日、深く期すところがあったので、どこの防禦陣地にも付かず、日ごろ教えをうけていた崇寿寺の南山和尚をたずねて別れをつげ、決死の部下、百五十騎に、みな笠印を取り除けさせ、山寄りの間道から、敵の中軍へまぎれ込んで行ったのだった。
新田帖 私本太平記 青空文庫
そして、「目ざすは、義貞一人」 と、不敵な意図のもとに、敵の大将旗が見える辺まで近づいたが、「や、旗も差さず、笠印もない一隊の兵が来る?
新田帖 私本太平記 青空文庫
すると、中の二人が、こなたの兵の笠印を見て、「足利殿のお身内か」 と、訊いていた。
新田帖 私本太平記 青空文庫
その者どもの笠印をみな脱って捨てさせろ。
風花帖 私本太平記 青空文庫
「いらざることをとのお叱りを蒙るかもしれませぬが、敵方はみなこの烈風を見て、旗幟は用をなさじと、杉の葉を笠印としておる由にございまする。
筑紫帖 私本太平記 青空文庫
……お味方におかれても、何か吉兆の物を兵の章になされましてはいかがなものとぞんじますが」「なに、敵は杉の葉を笠印に付けて行ったと。
筑紫帖 私本太平記 青空文庫