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名詞
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標準
文例 · 用例
そうして「いき」のうちの「諦め」したがって「無関心」は、世智辛い、つれない浮世の洗練を経てすっきりと垢抜した心、現実に対する独断的な執着を離れた瀟洒として未練のない恬淡無の心である。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
しかしそのためには、我々の眼が水平の平行線の障を苦にしないで、垂直の平行線の二元性をひとむきに追うことが必要である。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
この有樣を見た瞬間に、妻の斷末魔の光景が、彼れの考へてゐた學術の權威、學徒の威嚴、男の沈着、その外凡ての障物を爆彈のやうにたゝき破つて、いきなり彼れの胸にまざ/\と思ひ浮べられたからだ。
有島武郎 實驗室 青空文庫
新火山のことだから、土の締まりは、しッくりしていない、むしろ危ッかしいほど、柔脆の肉つきではあるが、楽焼の陶器のような、粗朴な釉薬を、うッすり刷いた赤る味と、火力の衰えた痕のほてりを残して、内へ内へと熱を含むほど、外へ外へと迫って来る力が、十方無障に放射することを感ずる。
小島烏水 火と氷のシャスタ山 青空文庫
融通無とでもいふのでございませうか。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
君達は、軍閥的国境を湮滅しそれよりもっと悪い経済的商業的障を取り除かねばならないのだ。
黒島伝治 反戦文学論 青空文庫
池の面の波紋でも実験されるように、波の長さが障物の大きさに対して割合に小さいほど、横に散らされる波のエネルギーの割合が増す。
寺田寅彦 塵埃と光 青空文庫
尤もほんとうに絵を味わい楽しむためには、ある意味での批評をしなければならない事は勿論であるが、しかし、意識的に批評のための批評をしようという心持があっては、芸術品を楽しみ味わう邪魔になるばかりでなく、却って本当の正しい批評をすることの障になりはしまいか。
寺田寅彦 二科会展覧会雑感 青空文庫