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鉄兜

てつかぶと
名詞
1
標準
steel helmet
文例 · 用例
河には船が相変らず頻繁に通り、向河岸の稲荷の社には、玩具の鉄兜を冠った可愛ゆい子供たちが戦ごっこをしている。
岡本かの子 河明り 青空文庫
アダリーは小さな黒い鉄兜形の婦人帽に灰色の皮膚をクッキリと際立たせた卵色の散歩服、白靴下、白靴。
夢野久作 冥土行進曲 青空文庫
寝台も、椅子も、戸棚も、鉄兜も、靴も服もなにもかも叩き壊され、投げ飛ばされ、掻き廻され、がらがらと音をたてて、床に転がされている私の身体の上に積み重なつてくる。
原民喜 長崎の鐘 青空文庫
それよりも私は自身の発作を恐れて、夢中で葛籠を降すと、あたふたと鉄兜で頭上を圧へ、紙屑のやうに吹き飛んでしまひさうな五体を、深々と鎧の袖で覆ひ鎮めた。
牧野信一 鬼の門 青空文庫
」 私は聞き流すだけで、注意もしなかつたが、裏の山で実演される義士達の持物やら衣裳のおもむきが仲々念入りで、俳優達のしぐさといひ、科白のものものしさなどは、街々で見かける鉄兜の戦ごつことは雲泥の相異なので、さすがに土地柄だけあるものだと舌を巻いて思はず見物することがあつた。
牧野信一 泉岳寺附近 青空文庫
鉄兜の新しい戦争ごつこが始まつたので吻つとしてゐたところが、やはり彼等にはあの旧劇の方が変化の興味が多いと見えて、いつの間にかもとへ戻つてしまつた。
牧野信一 泉岳寺附近 青空文庫
頭を切り取ったその代りに鉄兜をのせられたような人間の生存で、どうして文学という人間らしいうちにも人間らしい創造が行われよう。
――文学にそって―― 女性の歴史 青空文庫
その石にされた心臓、そして脳髄をすりつぶされたような頭に鉄兜をつけて、毒瓦斯マスクをつけ、そしてみんなが運命を賭し、生命を賭した。
――文学にそって―― 女性の歴史 青空文庫
作例 · 標準
兵士たちは、鉄兜をかぶり、銃を構えて進軍した。
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工事現場では、作業員が安全のために鉄兜を着用している。
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博物館には、第一次世界大戦で使われた古い鉄兜が展示されていた。
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