鉄脚
てっきゃく
名詞
標準
文例 · 用例
鉄脚自慢の我々もゴシゴシ引張られて閉口した。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
荷物は一頭の馬を雇ってこれにのせ、四人は身軽になって鉄脚を飛ばす。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
停車場前のいか屋という旅館へひとまず泊ることとし、何はともあれ、まず第一に、山河二百里を蹴破り来りしこの鉄脚を、日本海の荒浪に洗わんものと、海岸を指して出かけた。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
二三軒先に小さいカフエがあって、鉄脚の白い小テーブルと碧と黄とでぬった小椅子が往来に出ているというような街すじ。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
駆け出した方が早かありませんか」 八五郎は舟足の遅いのに気を揉んで、自慢の鉄脚をたたいたりしております。
— 怪盗系図 『銭形平次捕物控』 青空文庫
案内役の黒田|長政は、「どうぞ御子息方にも、お馬に召されますように」 と、謙遜して、騎馬をすすめたが、「いや、若い者には鉄脚がある。
— 柳生石舟斎 『剣の四君子』 青空文庫
我が大東の健児が近く世界の体育競争場裡に於て鉄脚の勁さを試すべく、東京府下羽根田の運動場に於て国際予選の大競走を行つた日である。
— 長瀬金平 『オリムピヤ選手豫選』 青空文庫
「はっ」 と、啓之助が縁を下りたのを見て、原士の中にまぎれていた一角もそこへ出て、篝火の鉄脚を五、六尺ほどつづらの側へズリ寄せる。
— 船路の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫