徴用工
ちょうようこう
名詞
標準
drafted (factory) worker
文例 · 用例
私なんかのつまらぬ小説集の表紙の画をかく事に依って、彼の徴用工としての意気が更にあがるというならば、こんなに有難い事は無い。
— 太宰治 『東京だより』 青空文庫
又経済的な柱となる男子が出征し、或は徴用工になり、収入は減って、それによって生計が不安になった家庭も非常に多かった。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
戦争遂行者たちは夢中で軍需生産の拡張を希望しているから、実際は全くインチキな施設と内容としか持たない工場でも、それが軍関係のものであって、徴用工と女子挺身隊とを、どっさり自分の工場に働かせているということにさえなれば、軍人の思惑がよくなって、資金の融通、資材の配給上少からず便利を得た。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
そのために、徴用工の採用にしろ、挺身隊の採用にしろ、工場の実力以上の人員を受取って、寮のあらゆる不備な条件、職場そのものにおける労働の条件の不備、だらけた集団生活から起る道徳的な頽廃は時が経つうちに動員された人々の精神に見遁せない悪影響を及ぼして行ったのであった。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
けれども、役人は私をよほど無能といふよりも他の徴用工に有害なる人物と考へた様子で、小説家といふものは朝寝で夜ふかしで怠け者で規則に服し得ない無頼漢だと定評があるから、恐れをなしたのだらうと思ふ。
— 坂口安吾 『魔の退屈』 青空文庫
その養子はしばらくたつと徴用工として付近の工場へ通ふことになるが、その養子夫婦に五つと二つの子供ができてゐる。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
それどころか、出征軍人あり、徴用工員あり、従軍記者あり、殊に、名誉の戦死者を出してをり、なほ隣組全員、力を協せて銃後の御奉公を励んでゐるつもりでありますが、さて、それにも拘らず、戦争の現在の有様は、どちらかと云へばこつちは受身です。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
けれども、役人は私をよほど無能というよりも他の徴用工に有害なる人物と考えた様子で、小説家というものは朝寝で夜ふかしで怠け者で規則に服し得ない無頼漢だと定評があるから、恐れをなしたのだろうと思う。
— 坂口安吾 『魔の退屈』 青空文庫
作例 · 標準
歴史の教科書で、徴用工問題について学んだ。
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政府は、戦時中に徴用工として働いた人々の補償問題に取り組んでいる。
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徴用工として過酷な労働を強いられた人々の証言は、歴史の真実を伝えている。
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