無間地獄
むけんじごく異読 むげんじごく
名詞多音語
標準
the Avici hell (the eighth and most painful of the eight hells)
文例 · 用例
一切の机上の空論、中途半端な観念が何等の用もなさぬ真実の無間地獄……と聞いてはいるが、まだ実際に見た事はない。
— 夢野久作 『実さんの精神分析』 青空文庫
無間地獄の底に堕ちながら死のうとして死に得ぬ魂魄のなげき……八万奈落の涯をさまよいつつ浮ぼうとして浮び得ぬ幽鬼の声……これが恋に破れたものの呪いの声でなくて何であろう。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
仏典にも『阿毘達磨大毘婆沙論』一一九に、人が父母を殺さば無間地獄に落ちるが、畜生が双親を殺さばどうだと問うに答えて、聡慧なるものは落ちれどしからざるものは落ちずとありて、その釈に、〈かつて聞く一聡慧竜馬、人その種を貪り、母と合せしむ、馬のち暁り知り、勢を断ちて死す〉と見ゆ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
前項に引いた通り、仏書に、人が父母を殺さば無間地獄に堕ちるが、畜生が双親を殺したらどうだとの問いに答えて、聡慧なる者は落つれどしからざる者は落ちずとあるごとく、馬に取っては迷惑千万だろうが、その忠勤諸他の動物に挺んでたるを見込み、特別の思し召しもて、主人に殉し殺さるるのだ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
卑屈なあきらめと低級な同化作用とに伴なはれて無間地獄に墜ちて了ふことを恐れるのである。
— 田山録弥 『作者の言葉』 青空文庫
その地獄絵巻の実在を、自分の死によって裏書きして、小生等を仏教の所謂、永劫の戦慄、恐怖の無間地獄に突き落すべく……。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
「会おうと思えばいつでも会える」と言った私の言葉が、彼女にドレ程の深刻な不安を与えたか……彼女をドンナに恐ろしい脅迫観念の無間地獄に突き落したかを、その時に察し得たであろう。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
私と校長先生とは二人きりでこの秘密を固く固く抱き合って、底も涯てしもない無間地獄の底へ、何処までも何処までも真逆様に落ちて行かなければならないのだ。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
作例 · 標準
彼は裏切り行為を後悔し、無間地獄のような苦しみを味わった。
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このような惨状は、まるで無間地獄のようだ。
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嘘をつき続けた結果、彼は無間地獄のような生活を送ることになった。
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