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一夜妻

いちやづま異読 ひとよづま
名詞
1
標準
temporary consort
文例 · 用例
がいかにも、その病気があるために、――この容色、三絃もちょっと響く腕で――蹴ころ同然な掃溜へ落ちていると分りますと、一夜妻のこの美しいのが……と思う嬉しさに、……今の身で、恥も外聞もございません。
泉鏡花 菎蒻本 青空文庫
そして、さまざまな女が、いかにも女の都の京都らしく、あるいは一夜妻の、そして土曜夫人として週末の一夜を明かすと、日曜日の朝の河原町通りは、昨夜の男が子供にせがまれていそいそと玩具のジープを買うのだ。
織田作之助 土曜夫人 青空文庫
一夜妻の様に、向うからしかけるのは特別、普通は男から女の家に出向いて鶏鳴に催されて帰つて来るのが、婚約期間の習俗であつたとすれば、鶏の印象が長い/\古代の情史の上に、跡を牽くのも尤な事である。
折口信夫 鶏鳴と神楽と 青空文庫
一夜妻」といふのが、其です。
折口信夫 古代生活に見えた恋愛 青空文庫
其が混乱を起すといふのは、神の為に臨時の嫁(一夜妻)になつた行事から、考へ方がこがらがつて、古代の貞操観念或は、今も庶民の夫婦関係といふ事が、いろ/\複雑になつて来たのです。
折口信夫 古代生活に見えた恋愛 青空文庫
原文には、「一夜妻」とあるから、男の歌で女に向って「一夜妻」といったようにも取れるが、全体が男を宿めた女の歌という趣にする方がもっと適切だから、そうすれば、「一夜|夫」ということになる。
斎藤茂吉 万葉秀歌 青空文庫
あとは多く「一夜妻」説である。
斎藤茂吉 万葉秀歌 青空文庫
「人ノ妻ヲ忍ビテアリケルニ」(仙覚抄)、「一夜妻はかりそめに女を引き入れて逢ひしなり」(新考)云々。
斎藤茂吉 万葉秀歌 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4