野育ち
のそだち
名詞
標準
untutored
文例 · 用例
いかに野育ちの彼でも多少の理屈は呑込めるのである。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
ラプンツェルは魔の森に生れ、蛙の焼串や毒茸などを食べて成長し、老婆の盲目的な愛撫の中でわがまま一ぱいに育てられ、森の烏や鹿を相手に遊んで来た、謂わば野育ちの子でありますから、その趣味に於いても、また感覚に於いても、やはり本能的な野蛮なものが在るだろうという事は首肯できます。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
そんなわけで、碌々に手習の師匠に通ったのでも無し、誰に教えられたのでも無く、云わば野育ち同様に育って来たのですが、不思議にこの姉弟は親思い、姉思い、弟思いで、おたがいに奉公のひまを見てはおふくろを尋ねて行く。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
まだ野育ちだけれど、気だてはいいのよ。
— ツルゲーネフ 『はつ恋』 青空文庫
私は幸いにして親達が無教育無理想であったばかりに、型に推込まれる憂目を免れて、野育ちに育った。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
野育ちだから、生来具有の百の欠点を臆面もなく暴け出して、所謂教育ある人達を顰蹙せしめたけれど、其代り子供の時分は、今の様に矯飾はしなかった。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
西部の人として強い血気を蔵していた両親の娘であるアグネスの曠野育ちらしい血気は、一口にアメリカの女といってもボストンあたりの淑女とは質が違っている。
— ――アグネス・スメドレーとパァル・バック―― 『中国に於ける二人のアメリカ婦人』 青空文庫
白猿の当てははずれたが仕方なく、考えを変えて野育ちの老猿を彫ることにしました。
— 栃の木で老猿を彫ったはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
作例 · 標準
彼は野育ちだから、マナーはあまり知らないが、とても純粋だ。
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野育ちの子供たちは、都会の子供たちとは違うたくましさを持っている。
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彼女の絵は、野育ちならではの自由な発想で描かれている。
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